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 まずは手の着けにくい洋書からマニア必携のおすすめ本を紹介します。

 「Chronograph To Stop Time」

 時計マニアとして世界的に有名で、またクロノスイスの創始者としても知られるゲルハルト・ラング氏の「クロノグラフ To Stop Time」です。

 この本はクロノグラフ好きにはまさにバイブル的存在で、ラング氏の系統的・年代別のクロノグラフコレクション画像が見れるだけでなく、前半には名機として有名なバルジュー(23、72、88)のパーツ・構造解説があり、後半には古今のクロノグラフムーブメントの裏側からのイラスト&解説があります。

 この本があれば、ネットオークションなどで入手した謎のクロノグラフ(笑)のムーブメントもどのメーカーのものかすぐに判明します(ただし、そんな場合はランデロンを最初に見てくださいね)。

「AUTOMATIC Wristwatches」

 上の本が「クロノグラフのバイブル」なら、こちらは「自動巻のバイブル」です。

 各メーカーごとに代表する自動巻ムーブメントと、年代・系統別のムーブメント変遷表が記載されていて、こちらもこの本を読めばそのムーブメントの歴史まで解ってしまいます。

 価格は若干高めですが、写真の量と情報量を考えればこれでもかなりおすすめです。

「WATCHES INTERNATIONAL」

世界中の時計ブランドすべてを網羅することは難しいですが、この本では毎年ブランドと時計を順次紹介していくことで、かなりの数の時計を掲載することに成功しています。

 また、この本は各時計の基礎ムーブメント、仕様、定価(?)などのなかなかわからない情報も記載されています。

 この写真にあるのは2000年版、2001年版、2002年版の3冊ですが、内容は若干重複しているものの、3冊目は主に新しい時計を紹介しています。もしも1冊だけ買われるとしたら、間違いなく2000年版を選ぶべきでしょう。

「COMPLETE PRICE GUIDE TO WATCHES 」

 この本はネットオークションなどで時計を探しておられる方には必携の書なのですが、時計に興味を持ち始めたばかりの方にはおすすめできません。

 まず、前ページ白黒で写真も小さくその時計の良さもよくわかりません。また、各時計に時価が表示されているのですが、その金額が一般的な日本の価格からするとあまりにもかけ離れているため、日本国内で時計を購入する意欲がなくなってしまいます。

 しかし、その情報量たるやすばらしく、1000ページ以上に各時計が写真付き(無しの場合もあります)で掲載されており、古今の時計カタログとしても十分に使用することが出来ます。また、「こういう時計が珍しい」という勉強にも良いのかもしれません。

特集23


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