並行輸入の時計は中古品なのですか?
一般的に正規輸入代理店を通して販売される時計を「正規品」、それ以外のルートで日本の販売店で販売されている時計を「並行品」と言っている場合が多いようです。この場合、「並行品」のなかには「海外の正規店で購入したものを日本に輸入した物」、「海外の正規店以外の店で購入した物を日本に輸入した物」、「日本で正規品として購入した物を再販売する物」等のいろいろな物があるようです。
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中古の時計はお買い得なのでしょうか?
質屋さんや専門店などで「中古」の時計を見つけた場合、安い物なら当時の定価の半額くらいで購入できる時計もあります。これらは確かに「お買い得」なのですが、実はその時計を手放そうとした時の買い取り価格は、販売価格の約半分ほどです(プレミアがついている場合を除いて)。
そして、人気がある時計はやはり「中古」でもかなり高い相場で売買されています。本当にその時計が「お買い得」かどうか判断するには、ご自身で見識を磨いて、その時計の本当の価値を見極めるしかないようです。
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中古の時計はきちんと保証を受けることが出来ますか?
中古として売られている時計でも、その時計が国際保証書に記載された保証期間内の場合、正規の保証を無料で受けられることもあります。しかし、ほとんどの場合は有料で受けられることになると思います。しかし、この時きちんと保証書を持っていなかったり、持っていてもそれに記載された名前と持ち主の名前が違う場合には、オーバーホールなどの金額が違ってくることもあります(下のオーバーホール(分解掃除)料金比較表を参考に..)。
オーバーホール(分解掃除)料金比較表 |
メーカー |
中古品
(保証書なし・名義が別人) |
正規品 (保証書あり) |
ロレックス |
25,000円程度〜 |
左と同額 |
オメガ |
23,000円〜50,000円程度 |
左と同額 |
ブライトリング |
40,000円〜80,000円
(複雑時計・一部高級品を除く) |
左の半額 |
ゼニス |
40,000円〜70,000円
(一部高級品を除く) |
左の40%引き |
ジャガールクルト |
25,000円〜60,000円
(複雑時計を除く・マスターシリーズは+5,000円)
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左と同額 |
IWC |
30,000円〜60,000円
(複雑時計・一部高級品を除く) |
左の40%引き |
ユリスナルダン |
35,000円〜60,000円
(複雑時計・一部高級品を除く) |
モデルによって1万円程度の値引きあり |
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できるだけ良いアンティークウォッチを購入するには?
一番難しいのはこれです。結論から言いますと「本当に気に入った物以外は買わない」ことです。アンティークは物によって使われてきた状況や時間などが様々ですので、どの時計が良いとは一概に言えません。一番重要なのは、購入される方がどれだけその時計を気に入って購入されるかにかかっています。じっくりと時間をかけて選んで購入されることをお勧めします。
また、「レア」とか「流行」に流されてしまって時計を選ぶと、かえって偽物や不良品を買ってしまうことが多いようです(偽物はその時の流行の物ほど多いようです)。流行のモデルを買われるなら出来るだけ新しく、綺麗な(全体的に)モデルを買われた方が良いでしょう。
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リダンってなんですか?
本来、時計用語で「リダン」とは「傷んでしまった文字盤を元通りに再生すること」なのですが、最近では「文字盤を自分の好みに入れ替えること」も「リダン」と呼んでいるようです。ただし、後者の場合はメーカーによっては「改造」とみなして修理やオーバーホールを拒否する(ロレックスなど)ところもありますので、「ブルーの文字盤にしたい」「ピンクの文字盤がいい」と思っても、後のメンテナンスを充分考えて「リダン」された方がよいようです。
また最近では、「リダン品」と称して元のモデルとは別の文字盤を入れてあたかも違う時計のように売っている物もあるようですし、アンティークの世界では「リダン品」は嫌われる(価値が低いと見なされる)傾向にあるようです。もともと「リダン」された時計を購入される場合は気を付けられた方が良いでしょう。
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アンティークにも偽物はあるの?
結論から言うと「有ります」。有名な物はやはりロレックスになってしまいますが、よく香港の屋台などで「ロレックスだよ」と言って売られているすぐにそれとわかる物から、非常に詳しい人が見ても真贋が区別できず、数年たってオーバーホールをしようとメーカーに送った際にそれとわかるものまで様々です。
こういった偽物を買わないようにするのは、
1.信用のおけるお店(屋台などでなく、後々交換等のしてもらえるところ)で購入する。
2.たくさんの時計を見て、いろいろと勉強する。
3.できるだけ衝動買いをさけ、じっくりと(最低2、3日)検討してから購入する。
等のことに気を付けましょう。
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アンティークウォッチの防水は大丈夫?
アンティークウォッチの場合、たとえ元が2000m防水の時計であっても現在も防水機能が機能しているかどうかはわかりません。前の持ち主がしっかりとメンテナンスしていればいいのですが、なかなかそういうことは少ないようです。ご自身でオーバーホールなどに出して、防水性能をチェックするまでは「非防水」と考えて使用してください。
また、昔の時計はあまり防水について考えられていないことが多く、「water proof」等の刻印が裏蓋にない場合はもともと「非防水」だと思われますので、特に取り扱いに注意が必要です。
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国産のアンティークってどんなものがあるの?
国産の時計で3大ブランドと言えば「セイコー」「シチズン」「オリエント」ということになるでしょう。どのブランドも昭和の1910〜30年代から、スイスの時計に追いつけ追い越せと、クォーツが全盛となる1970年代後半まで様々な時計を発売してきました。また、他にもたった4年しか腕時計を販売しなかった「タカノ」などもあり、ことアンティークの時計に関しては国産もかなり楽しめると思います(すいません、私もまだまだ勉強中です)。これらの時計の資料としてはワールドフォトプレスの「国産時計博物館」などが参考になると思います。
インターネット上でにも国産時計に詳しいAOさんの「ガラ研究所」や国産の(とくに)目覚ましが得意なtimekeeperさんのHPもあります。
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アンティークの修理は出来る?
パテックやルクルトなどのブランドは、メーカーの方に部品がないモデルでも部品を作って修理に対応しているようですが、他のブランドでもお金さ出せばだいたいの修理はできそうです(ただし、数十万円かかることもあるそうです)。 資金に充分余裕が有ればそれがベストな方法ですが、せっかくアンティークを買ってもなかなかそこまでの修理費用を出すのは難しい場合が多いでしょう。そう言う場合は近所に1軒、信用できる時計の修理屋さんを見つけましょう。昔から修理をされている時計屋さんなら、国産の時計はまず大丈夫ですし、何軒か探せばスイス製の時計でも確実に修理してくれるお店が見つかると思います。ほとんどの場合でメーカーで修理した場合よりも格安で済むことが多いので、金銭面だけ考えても一度探してみられることをおすすめします。 またそういう人と仲良くなると、時計に関する貴重な情報を聞けたり、もしかすると古い時計を格安で譲ってもらえたりするかも知れません。新たな時計の世界がかいま見えるチャンスでもあるでしょう。
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アンティークの時計を安く手に入れる方法は?
最近はインターネットなどを通して海外から安く時計を手に入れることが可能になってきました。方法として、
1.クリスティーズなどの本格的オークション。 2.海外のショップからの通信販売。 3.ebayなどのインターネットオークション。 4.国内での個人売買。 などがあると思います。 1〜3の方法は普通に専門店で購入するよりはかなり安く時計を購入することが出来ますが、同時に「苦労」と「危険」を伴います。 「苦労」とは、英語に堪能な方は別として「英語を利用しての情報交換」があります。海外からということを考えるとキャンセルということも容易ではありません.。慎重に行われる必要があります。 「危険」とは写真や情報だけをたよりに購入することになりますので、どうしても偽物をつかまされたり、不良品であったりする可能性もあるということです。これは4でも言えることですが、最近は宅配便の代引きを利用した偽物犯罪もあるそうですので、さらに慎重にされることが必要です。
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インターネットオークションは信用できる?
上の質問と重なりますが、最近「ebay」や「yahoo」といったオークションで様々な時計が売買され、話題になっています。これらの「オークション」は信用できるのでしょうか? 私も何件かebayのオークションを試してみましたが、基本として覚えておかなければいけないのは「このオークションは個人売買のオークションである」ということです。つまり、信用するのはオークションを行っているHPではなく、その時計を売りに出している売り主なのです。ですから、売り主の主張を完全に理解(翻訳)して、そのニュアンス(アメリカの人は日本人より時計のコンディションに関して甘いような気がします)までも理解した上でないと、なかなか売り主を信用して送金することは出来ません。
また、送金や輸送(売り主が送る前まで動いていたとか...)に関するトラブルもありますし、実際にってに取ってみるまではその取引が成功したかどうかはわかりません。
ただ、それだけの危険を冒してでも試してみるだけの「楽しさ」と「満足感」は得られるかも知れません。とりあえず、最初は「ギャンブル」のつもりで挑戦してみるしかないでしょう。ただし、その時にはたいていの「ギャンブル」につきものの修行(この場合は勉強かな?)が必要です。世界の時計ファンと渡り合うのに必要な最低限の知識は身につけてから挑んでみてください。
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アンティークウォッチの勉強がしたい!
アンティークウォッチはその名の通り古いものが多く、またそれに関する資料などもなかなかないのが現状です。一番簡単なのはワールドフォトプレス社の「世界の腕時計シリーズ」などを購読していろいろと調べていく方法ですが、どうしてもある程度の所まで行くと情報がなくなってしまいます。 そんなときは「洋書」を探してみるというのはどうでしょうか?amazon.comというネット上の本屋さんではたくさんの時計の本を探して注文することが出来ます。やはりスイス製の時計などは洋書の方が情報が豊富です。 また、ネット上でいろいろな方が情報を提供しておられます。クロノグラフに関してはやはり時計猿の小部屋 がありますし、正規代理店のHPを運営されながら時計の機構なども詳しく解説されている1998_Watch
Users Research(機械時計のすべて)もとても参考になります。
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アンティーク時計の価値って?
よく、「これって買いでしょうか?」とか「この時計の価値はどれくらいですか?」という質問も受けますが、はっきり言ってアンティークの時計の相場は不安定です。価値に関しても、「買うときの値段」と「売るときの値段」では倍程度の開きがあることがありますし、都会と田舎では相場が全然違ってくることもよくあります(都会はよくあるモデルが安めで、珍しいモデルが高めだが、田舎はその逆が多い)。
よほどの高級ブランドの時計か、有名な時計でない限りそれほど凄い価値が出ることはありません。普通の時計の場合は、せいぜい1万円から5万円までです(金無垢なら10万円近くすることもありますが...)。時計の値段ではなく、自分がその時計をどれだけ気に入っているかで本当の価値って決まってくると思いませんか?
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値段の高い時計は良い時計なの?
一般的にはそうなのでしょうが、私は違うと思います。特に古い時計の場合、その値段は文字盤の綺麗さや、見た目の良さに比例してると言うこともあります。ですから、少し状態の悪い昔の超高級時計と非常に状態のいい普通の時計が同じような値段で売られていることもよくあります。
コレクションとして集めるので有れば、ちょっとした傷も気になるのかも知れませんが、普段使いとして使用するので有れば、少しくらいの傷があったほうが気兼ねなく使えるような気さえします。機械式時計の魅力はなんといっても中の機械ですから、機械さえ綺麗であれば安く売られている時計の中にも良い時計はたくさん見つけることが出来ると思います。
ただ、値段の高い時計の方が、安い時計よりは良い時計があることは間違い有りません。安全に良い時計を購入するためには多少高くてもそちらを選ばれた方が良いでしょう。
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時計の製造年代がわかりますか?
古い時計を手に入れたら、その時計がいつ頃作られた物でどういうものだったか気になりますよね。オメガ・ロンジン・ロレックスなどの有名メーカーでは、製造年代をシリアルナンバーで推定できることもあります。
また、日本製の時計の場合は裏蓋に刻まれているシリアルナンバーの最初の桁が製造年(西暦)の下一桁、次の桁が製造月(1〜9、0,N,D)となっています。
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